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2013年5月20日月曜日

本も、新聞も読め、DVDも見られるようになった

麻薬を痛み止めで使い始めて以来、頭がぼんやりしたり、集中できなかったり、眠かったりで、本が読めず、新聞もだめ、DVDも見る気にならなかったのだが、痛みがコントロールできるようになって(なんと11月以来なので半年ぶり!)、昔のように、本が読めるようになった。パソコンも使えるようになり、ブログも更新できるようになった。

村上春樹の新刊はまだ1ページ目だけれど、新聞は毎日隅から隅まで目を通して頭に残っているし、DVDも借りて見たりしている。そのうちに、展覧会にも姉に連れていってもらう予定。

麻薬を使っている限り、こうした活動(脳の知的な部分を使う活動)は無理かと思っていたが、どうやら思い違いだったようだ。麻薬は使い始め、増量中などの期間に関しては、副作用が大きいようだが、頭が完全に停滞してしまうようなことはないようだ。

私が現在使っている治験薬の効果については、ある医師は、効き目が一定程度あると考えられるかもしれないと言い、ある医師は、懐疑的であると言い、良く分からないのだが、私は効き目があると信じることにしている。何と非科学的。でも、信じないと、薬は効かない。プラセボでも、信じれば、効く。どの道、治療法は残されていないのだから、止めるメリットはない。

痛みはコントロールできているのだが、残念ながら足の麻痺まではコントロールできず、歩くのに困難な状況にあるため、車椅子を使い、姉の介護の世話になっている。姉がいなければ、病院に行くことも難しいから、今の治療は続けられない状況にあり、とても感謝している。

恐らく、今の状態が長く続くことはないと思うので、今の内に、本を読めるだけ、読んで、近場の温泉など、行きたいところへも行って、人生を楽しむ(?)積もり。これ以上のことは出来ないのだから、高望みはしない。

また、年金事務所から通知が来て、厚生障害年金が貰えることになった。有り難い。一日でも長生きがしたい。

今の状況が一日も長く続きますように。


昔泊まった高級旅館の襖。紙でなく、更紗になっている。戸はないので、戸締りができなかった。鍵のない旅館に泊まったのはここだけ。(民宿では当たり前だろうが。)

2013年5月18日土曜日

痛みがひどくなり入院する

4月中旬頃から痛みがコントロールできなくなった。数日間痛みで寝られず、ある日は横になることもできないほど痛みがひどくなっていた。痛みに顔をしかめたり、反応がおかしかったりしたため、周囲の強い勧めで、主治医の病院にペインコントロールを目的に、入院してきた。

普段は二週間ごとの通院なのだけれど、その間痛みが強くなると、どうにもならない。4月中旬の外来での診察時に、痛みが酷いので今すぐ入院したい、と申し出たところ、4人部屋は一杯だが、個室は空いているとのことなので、迷わず個室に即日入院させてもらった。

私の通っている大学病院は、スパルタ風で、一部の看護士が、患者を高いところから見下ろしているような雰囲気があり、居心地は正直言ってあまり良くなかったのだが、半月入院したお陰で痛みから解放されたので、ま、いっか、という感じ。

毎日医師と適切な薬はなにか、試せたのはありがたかった。二週間に一度の通院だとそうは行かない。また、ついでに放射線治療(痛み止めを目的とした緩和治療)も受けることができ、とてもラッキーだった。病院は家から遠いので、毎日通院するのは難しいので、入院中に放射線治療を受けられたのはとっても幸運だった。入院させてくれ、放射線治療も受けさせてもらえたことについては、主治医と看護士の皆さんに感謝。また突然の入院に対応してくれた姉に感謝。

退院時の請求金額には正直腰を抜かした(は大げさかな)。けれど、痛みには変えがたい。

教訓としては、「痛かったら、迷わず、入院」。


昔泊まった高級旅館の縁側。今となっては懐かしい思い出。全くバリアフリーでないので、お金があっても泊まるのは無理。