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2011年2月28日月曜日

気分転換に箱根へ

湯治が癌に効かないことは承知だが、気分が余りにも鬱々としたため、会社の補助金(カフェテリアプラン)を使って、箱根の高級旅館へ行ってきた。一泊3万円もする。一生もう行くことはないだろう旅館。昭和天皇が泊った旅館として有名で、昔岩崎家の別荘だったもの。今はファン○ルの会長がやっているらしい。

広大な庭の手入れと建物の手入れにお金が掛かるし、人件費も嵩むし、余り儲からないだろうと思う。部屋に鍵もなく、トイレもなく、それでいて3万円。夢のような旅館。とはいえ、料理は最高の部類で、他の部屋の客に殆ど会わず、静かで、のんびりして、建物も懐かしさに溢れていて、静養にはとても良かった。しかし、三泊で10万円も使ってしまった。

食事には牛、豚は避けてもらい、玄米も出してもらった。コーヒーも、みかんも飲み放題。ゆっくりできたので、精神が病む寸前だったのが、何とか持ち直したような気がする。

いわゆる冥土の土産かな。

再燃、ホルモン療法の薬を変更

1月末のPSAが0.46に上昇し、不安に苛まれていたが、2月末のPSAは急上昇し、2.86になってしまった。主治医は、再燃だよ、とのこと。こうしば場合には、普通であれば一度カソデックスを止める中止療法を行うが、上昇幅が大きいので、危険なため、即時にオダイン錠に変更するとのこと。カソデックスの増量も効果は無く、カソデックスが悪い作用をしている可能性があるとのことなので、まだ錠剤は沢山あるが、中止。

オダインが効かない場合には、標準治療では、昔の薬のプロスタールにさらに変える手があるが、効かないだろうから、プロスタールでなく、即抗癌剤の使用を検討することになるだろうと言う。

半年しかカソデックスは効かなかった。となると、それより弱いオダインの命も半年がせいぜいか。抗癌剤も長くは効かない。効いている人もいるが、低分化、Gスコア9の悪性ながん細胞には効力の程は分からない。

不安で、この日はとても気がめいってしまった。

2011年2月13日日曜日

雪の中、一日湯治へ

湯治で癌が良くなるかどうかは不明。玉川温泉は効くというが、何が効いているのか不明。放射線なのか、強酸性の湯なのか。前者だろうと思うが、証明はされていない。長岡温泉の弘法の湯は、北投石を配置して、ラドンを発生させているとしているが、これも見えないものだから、良く分からない。

今回は、一泊で伊東へ。ここの湯量は豊富なこと、熱いことから、湯治向きではないのだけれど(熱いと長く入れず、芯まで温まらない。汗は沢山でるが)。一泊一人、土日でも7,200円の旅館を発見し、試しに行ってみる。近くて、楽だったが、湯が熱く、部屋は寒く、風情はなく、長居は難しいと感じた。湯治は最低でも三泊はしたいので、伊東では無理っぽかった。食事は満足したが、食べすぎてしまった。

今まで関東周辺で、湯治目的で行った温泉場の良し悪しを比較。

伊東  良いところ 安い(一泊一万円以下)。近い(片道2時間)。暖かい。庶民的。便利。
悪いところ 湯が熱い。市街地なので、気分転換に余りならない。

箱根  良いところ 近い(片道1時間強)、山の中なので気分転換になる。買物に不便。
悪いところ 湯が熱い。高い(一泊一万円以下は殆どない)。寒い。湯治場の風情なし。

湯河原 良いところ 安い(一万円以下もある)。近い(1時間半程度)。便利。
悪いところ 湯が熱い。

長岡  良いところ 近い(2時間半程度)。安い(一泊一万円以下あり)。スーパーあり、便利。
悪いところ 湯が熱い。市街地。

湯本  良いところ 近い(2時間)。便利。
悪いところ 湯が熱い。市街地で風情がない。高い(一泊一万円以下は平日だけ)。


とどれも似たりよったり。結局のところ、湯が熱いのが難点。癌に効くかもしれないラジウム温泉の増富は温すぎ。35度だと、冬場は厳しい。
湯の温度的には、同じくラジウム温泉の栃尾又が長湯向きの温泉で良いかも。川治も同じく、温くて結構だけれども、湯治向きの旅館が無いのが難点か。

次に試すべきは、どこの温泉かな。姉は玉川を勧めるが、遠くて高いので、勤めていては無理と思う。

2011年2月12日土曜日

「切らずに治すがん治療」中川恵一著を読む

東大の放射線科の中川先生が書いた本を読む。癌に対する放射線治療の効果は、悪質とされる低分化癌に良く効き、上皮癌、腺癌の順で効くとのこと。ちなみに、前立腺癌は腺癌なので、まあまあ効くらしい。僕は低分化癌で、グリソンスコアが9なので、まさにぴったりなのだが、癌細胞が既に全身に転移しているD2なので、標準治療では、放射線はまず受けられないのかと思っていた。

実はそうでもないようで、癌細胞は全身に散っているため、根治はできないが、大きな腫瘍は抑えられるらしい。でもなぜ、D2では放射線治療をしてくれないのだろう。治らないのだから、治る人を優先したいということか。それも理屈として分るが、大きくなった病巣を小さくできるのであれば、試みるべきとも思うのだが。医療費抑制の面の問題なのだろうか。

良く分からない。一度放射線医のセカンドオピニオンを貰って見たいと思った。